
夏本番!子どもの熱中症を防ぐには?今日からできる水分補給&クールダウンのコツ

いよいよ夏本番☀️
楽しいお出かけが増える一方で、気になるのがお子さんの熱中症対策です。
大人よりもデリケートな子どもたちは、特に注意が必要。
この記事ではなぜ子どもが熱中症になりやすいのか、そして今日からすぐに実践できる水分補給とクールダウンの重要なコツを、分かりやすくお伝えします。



体温調節が苦手な体の仕組み

小さな子どもは、大人に比べて汗をかく機能が未熟です。
そのため、体温が上がりやすく、体に熱がこもりやすくなります。
特に乳幼児は、体の水分量が大人より多く、新生児で体重の約80%、乳児は70%が水分と言われており、少しの水分不足でも脱水症状につながりやすいのです。
地面からの照り返しの影響も

身長が低い子どもたちは、地面からの反射熱を強く受けます。
大人の顔の高さで気温32℃の時、子どもの顔の高さでは35℃以上になることもあります。
ベビーカーの中も熱がこもりやすく、大人が思う以上に高温環境下にいるという認識が大切です。


こまめな水分補給のコツ:何をどれくらい🥛?

のどが渇く前に、少量ずつこまめに水分を。目安として、乳児期は体重1kgあたり1日約120~150ml、幼児期は体重1kgあたり1日約90~100mlの水分が必要と言われています。基本は水や麦茶で十分。汗をたくさんかいた時は、子ども用のイオン飲料や経口補水液も上手に活用しましょう。
効果的なクールダウン:どこを冷やすといい?

体温が上がってきたと感じたら、まずは涼しい場所に移動。そして、太い血管が通っている首の付け根、わきの下、足の付け根などを冷やすのが効果的です。濡らしたタオルで体を拭いたり、うちわや扇子で風を送ったりするのもいいでしょう。ただし、冷やしすぎには注意です。


室内でも油断禁物!見落としがちなポイント☀️
室内だからと安心はできません。日当たりの良い部屋や閉め切った部屋は、想像以上に温度や湿度が上昇。室温は28℃以下を目安に、エアコンや扇風機を上手に使い、こまめに換気してください。睡眠中の汗にも注意し、寝る前や起きた後の水分補給も習慣にしましょう。
お外遊びやベビーカーでのお出かけ時の注意点☀️

日差しが強い時間帯の外出は控えめに。外出時は通気性の良い服と帽子を。ベビーカーは地面の熱を受けやすいため、シェードで日差しを遮り、こまめに様子を見てあげましょう。海外の研究では、湿らせた布でベビーカーを覆い扇風機を使うと内部温度が下がるとの報告も(※1)。こまめな休憩と水分補給も重要です。


こんな様子が見られたら要注意!

顔が赤い、ぐったりしている、汗をかかない、または異常に汗をかく、体温が高い、頭痛や吐き気を訴える(言葉で伝えられる年齢の場合)などは、熱中症のサインかもしれません。
いつもと様子が違うと感じたら、すぐに対応を。特に乳幼児は症状を言葉で伝えられないため、注意深い観察が必要です。
すぐに家庭でできること
まずは涼しい場所へ移動し、衣服をゆるめて体を楽に。そして、首筋やわきの下、足の付け根などを冷たいタオルで冷やしましょう。
水分と塩分を補給できる経口補水液や子ども用イオン飲料があれば少しずつ飲ませます。
症状が改善しない、意識がはっきりしない場合は、ためらわずに医療機関を受診してください。

大切な子どもを夏の暑さから守りましょう☀️
子どもたちの元気な笑顔を守るためには、熱中症への正しい理解と対策が不可欠。今回お伝えした内容を参考に、ご家庭での熱中症予防を万全にして、楽しい夏をお過ごしください。
出典
※1/Maideen FB, Jay O. Optimal Low-Cost Cooling Strategies for Infant Strollers during Hot Weather. Ergonomics. 2023